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ChatGPTのグラフ作成を分かりやすく解説

ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。

昨今、そんなChatGPTの活用法としてグラフ作成の話題も多く見られるようになってきました。

しかし、本当にChatGPTにグラフ作成機能などあるのでしょうか。

また仮にないとしたら、実際にはどのようにしてChatGPTでグラフ作成しているのでしょうか。

そこで今回はChatGPTのグラフ作成について分かりやすく解説していきます。

ChatGPTのグラフ作成を分かりやすく解説

ChatGPT自身にグラフ作成機能はない

ChatGPTそのものにグラフ作成機能は存在しません。

ChatGPTができるのはテキスト操作のみ。 画像生成やグラフ作成といったグラフィカルな操作は不可能です。

たとえば「日経平均と消費者物価指数の相関係数をグラフにしてください」と指示しても無理な話しです。

どんな簡単なものであれテキスト以外の操作はできないため、いかなるグラフ作成もできません。

ちなみに、実際にChatGPTへ上記の指示をしたところ「グラフ作成はできません」との回答のほか、相関係数について詳細な回答がありました。

興味のある人にとっては有用かもしれませんが、この質問をする人にとってはおそらくただの蛇足にしか映らないのではないでしょうか。

ChatGPTでグラフ作成する方法

ChatGPT自体にグラフ作成の機能はありません。

しかし、「ChatGPTでグラフ作成が楽になった」という声を聞いたという人も少なくないでしょう。

これを正しく言い直せば、「別のアプリで利用できるグラフ作成をするコードをChatGPTに書かせたら楽だった」くらいです。

たとえば、ウェブサイトに手動でグラフ作成する場合、htmlの記述が必要です。

そこでChatGPTにhtmlにおけるグラフ作成のコードを質問して利用するというわけです。

この例でいえば、そもそもウェブサイトは一般的にCMS(コンテンツマネージメントシステム)で管理するためhtmlを記述する必要性が高くありません。

また、その他のケースで考えても、上記のようなグラフ作成のやり方が果たして楽でしょうか。 個人的にはもっと別のやり方をしたほうが楽なのではと思います。

たしかに、ChatGPTを「活用」したグラフ作成は可能です。

とはいえ、それは数あるChatGPTの活用法のひとつにすぎません。

個人的には、正直なところあまり効果的ではない使い方のようにさえ思います。

ChatGPTのグラフ作成のプロンプト

ChatGPTに入力する文言は一般的にプロンプトと呼ばれます。

そして、グラフ作成をする際のプロンプトにもひと手間必要です。

ChatGPTへ指示をする際には、具体的かつ過不足のない伝達をしないと期待した挙動をしてくれないからです。

これは内容次第で詳細も変わってきますが、たとえば以下のような項目が必要になってくるでしょう。

・単位 ・縦軸と横軸 ・元データ ・タイトル ・グラフのタイプ

もちろん、その他出力するツールに対応したパラメーターも指定する必要があるはずです。

思うに、これらを過不足なく抽出・指示できるだけの知識・ノウハウがあれば、あえてChatGPTにグラフ作成をお願いするまでもない気がします。

おそらくですが、最近の話題の本質は「ChatGPTはグラフ作成に便利」ではなく「ChatGPTはグラフ作成も(やろうと思えば)できる」くらいの話しなのではないでしょうか。

ChatGPTにグラフ作成のやり方を聞くのは有りか?

エクセルなどのグラフ作成のやり方をChatGPTに質問するのは有りかもしれません。

そうした表計算ソフトでのグラフ作成のやり方が分からない人にとってはある程度役立つことでしょう。

ただ、ChatGPTは一切画像を扱えないため、回答はすべてテキストです。 それで理解が進むかというと大きな疑問が残ります。

実際のエクセルのヘルプを見たほうが実物を見ながら確認できるぶん分かりやすい気さえします。

そう考えると、ChatGPTへグラフ作成のやり方を聞くにしても、おそらくは補助的な使い方にしかならないでしょう。

ChatGPTのグラフ作成で業務効率化はできる?

ChatGPTを絡めたグラフ作成で業務効率化をできる人もいるのかもしれません。

しかし、多くの人にとってはあまり実用的ではないように思います。

まず、先に触れたようにChatGPT自身にグラフ作成機能はありません。

したがって、グラフ作成をする別のアプリとの連携が必要なため、ここがまず遠回りです。

そのうえで、ChatGPTが理解しやすい、かつ誤解できないプロンプトで指示する必要があります。 もちろん、元データの用意も必須です。

データをウェブから取ってくるようにChatGPTへ依頼することも考えられますが、ChatGPTはそもそも不正確さにも定評があるため信用なりません。

そうした諸々を考えると、一般のビジネスマンがChatGPTのグラフ作成機能で業務効率化を図れるとはとうてい思えません。

繰り返しになりますが、ChatGPTはグラフ作成も「やろうと思えば」できる、くらいに考えておくべきでしょう。

ChatGPTはグラフ作成の補助としては有用

ChatGPT自身にグラフ作成機能がないとしても補助的にならば役立ちそうです。

一般的に、エクセルでグラフ作成する場合には元データのインポートが必要になってきます。

その際には多くの人がCSV形式のデータをインポートしているかと思います。

しかし、必ずしも元データがCSV形式になっているとはかぎりません。

その点、ChatGPTへ元データを貼り付けてCSV形式への変換を依頼すれば一瞬で作業してくれます。

ChatGPTはテキストベースのシステムですが、CSVもまたテキスト形式なので相性も問題ありません。

もちろん、ChatGPTの時点でスペースを省いたり全角を半角に直したりといった操作もできるでしょう。

あとはそれをエクセルなどのアプリへインポートすれば面倒なデータ成形の手順を省いてグラフ作成に取り掛かれるはずです。

グラフ作成の前にはなにかとデータ成形で手こずるものです。

そこが大きく簡略化できるのはChatGPTの便利な活用法のひとつといえるのではないでしょうか。

もっとも、こうした作業はなにもChatGPTを使わずとも、VBAやマクロなどである程度対応できます。

それらに慣れていればあえてChatGPTをグラフ作成に使う必要もなさそうではあります。

ChatGPTのグラフ作成を分かりやすく解説 まとめ

ChatGPT自身にグラフ作成機能はありません。

ChatGPTでグラフ作成できるという人の多くは暗黙に他のアプリからの出力を前提にしています。 そしてそもそもそうした外部アプリとの連携がまず面倒です。

総じて、一般的なビジネスマンの人がChatGPTを使ったからといってグラフ作成が劇的に楽になるとは思えません。

一般的な人がグラフ作成に利用できるとしても、グラフ作成の前提となるデータ成形の段階くらいではないでしょうか。