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ChatGPTの問題作成を分かりやすく解説

ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。 教育現場に立つ人の中にはそんなChatGPTを学習教材の問題作成に活用できるのではとお考えになる人もいるのではないでしょうか。 しかし、実際のところChatGPTで問題作成はできるのでしょうか。 仮にできるとしてもなんらかの問題点や注意点などはないのでしょうか。 そこで今回はChatGPTの問題作成について分かりやすく解説していきます。

ChatGPTの問題作成を分かりやすく解説

ChatGPTは問題作成も可能

ChatGPTは学習教材用の問題作成にも活用できます。 実際、すでにChatGPTを利用した問題作成に特化したサービスも商用化されています。 それらを活用すれば日々の教材作成の手間も大きく省けるかもしれません。 また、旧バージョンのChatGPTは基本無料で使えます。 それを駆使すれば個人的な自習用の問題作成に活用することもできるでしょう。

ChatGPTの問題作成の注意点

ChatGPTで問題作成をする際は解答の正確さに要注意です。 新バージョンのGPT-4は分かりませんが、現行無料で使えるGPT-3.5についてはその正確性には甚だ疑問が残ります。 たとえば、正解のない質問を出してみると、ありもしないことをさも事実のように回答してきます。 言うまでもなく、そのような問答が教育現場での問題作成に利用できるはずもありません。 ChatGPTを問題作成に使おうという人は「回答が正しくない可能性がある」という点は重々承知しておく必要があります。 したがって、仮にChatGPTで問題作成するとしても、入念なファクトチェックは必須です。 仮に自分が門外漢の領域で問題作成を代行させる場合には、かえって手間がかかることもあるかと思います。

ChatGPTの問題作成が有効なケース

ChatGPTは部分的な問題作成には極めて有効です。 たとえば、なんらかの文章問題を作る際に負担となるのは、シンプルに文章生成の部分です。 その点、ChatGPTは単なる文章作成に関しては極めて優秀な精度を誇ります。 そこで問題作成の前提となる文章作成部分だけを代行してもらうのは、確実に一定の手間を省ける有効な使い方といえるでしょう。 あくまでも一例ですが、この方法は実用的には誤用を選ぶ多肢選択式の問題作成などに活かしやすい使い方かと思います。 逆に、ChatGPTはテキスト以外の絡む問題作成には不向きです。 現在のChatGPTは画像処理にはほぼ対応していないため、図形を絡めた問題作成にはほとんど対応できません。 また、ラテックスの表現もいまひとつ不正確なようです。 総じて、現状は理数系の問題作成にはいまひとつ活用しきれないところです。

ChatGPTの問題作成は英語も可能

ChatGPTは英語での問題作成にも活用できます。 ChatGPTは日本語での入力に対応していますが、その出力結果をそのまま翻訳もできます。 したがって、これだけで英作文の問題作成ができます。 また、「日本の中学生が学習済みの英語で」というような条件を付けることも可能です。 こうした事を考えると長文の問題作成では特に役立ちそうです。 ただし、Google翻訳などと同様にその精度は未知数です。 基本的にはかなり精度の高い翻訳になっているとは思いますが、やはりそこは人の目によるチェックが欠かせません。

ChatGPTの問題作成に歴史は不向き

ChatGPTは地理歴史の問題作成には不向きと思われます。 ChatGPTの歴史認識はかなりいい加減だからです。 実際に使ってみれば体感できると思いますが、ChatGPTの出力した歴史的な内容は史実と反するものも少なくありません。 あるいはシンプルに個人名が間違っているケースも珍しくありません。 そのような精度で問題作成に活用するのは難しいと言わざるをえないでしょう。 そもそも、歴史は国によって立場によって解釈が異なるもの。 教育機関が正解としている史実も「今のところ」「この立場では」という暗黙の留保付きです。 ChatGPTが統一見解を出せないのも無理はないでしょう。

ChatGPTの問題作成はクイズも可能

ChatGPTはクイズのようなウィットに富んだ問題作成も可能です。 クイズであれば正確性はさほど問題に鳴りませんし、普通はレクリエーションなどの気軽な場面で利用されるだけのはずです。 総じて、クイズであれば気軽にChatGPTを活用して問題作成してよいのではないでしょうか。 ただし、なにも指定せずに問題作成してもらうとかなりマニアックな知識を要求されることもあります。 実際にクイズの問題作成をしてもらうときは「簡単な」という指示を添えることをおすすめします。 ちなみに、このようなChatGPTへの入力を「プロンプト」と呼びます。 そして、ChatGPTを十全に活かすためには適切なプロンプトを使うことがなにより重要です。 問題作成ではじめてChatGPTに触るという人は、まずプロンプトのテクニックを調べてみることをおすすめします。

ChatGPTの問題作成に著作権の問題はない?

ChatGPTを問題作成に使っても基本的に著作権の問題は生じません。 ChatGPTで生成されたコンテンツは原則的にユーザーに属するとされているからです。 また、倫理的な問題もクリアされています。 ChatGPTはシステム段階で倫理的な問題のある質問には回答しないように作られています。 そうした部分に配慮するのも学習教材としての問題作成ではしばしば苦労するところですが、その点は心配無用です。

ChatGPTの問題作成の根本問題

ChatGPTで問題作成をする際の根本的な問題は、そもそもChatGPTで回答を得られてしまうことです。 その学習効果は学習者がChatGPTで正答を調べないことを前提にしています。 したがって、教材ジェネレータとしてChatGPTを使う際には、学習者に対して自力で挑むことを約束させる必要があります。 また視点を少し変えると、ChatGPTが十分に問題作成に実用的となると教育者の存在が危ぶまれることも考えられます。 もっとも、そうした問題作成のような作業的な部分は教育の本質とも思えません。 もとより教育者の人に求められているのは作業ではなく、その時点での学習者に必要な学習教材をピックアップするキュレーション能力ではないでしょうか。 そう考えると、ChatGPTの登場でいきなり教育の仕事が奪われるということはない気がします。

ChatGPTの問題作成を分かりやすく解説 まとめ

ChatGPTは学習教材用の問題作成にもかなり活用できます。 歴史は不向きと思われますが、それ以外の英語・国語・数学などの問題作成には相当有用と思われます。 ただし、今のChatGPTは不正確な回答をすることも珍しくありません。 したがって、結局は人の目によるファクトチェックは欠かせません。 実際にChatGPTで問題作成をするときは完全代行ではなく、部分的な利用にとどめておくことをおすすめします。