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ChatGPTのプロンプトを分かりやすく解説

ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。

そんなChatGPTをうまく使うためにはプロンプトの工夫が非常に重要になってきます。

しかし、そうはいってもどう工夫すればよいのか分からないという人も少なくないはずです。

あるいは、そもそもプロンプトという言葉をはじめて聞くという人もいることでしょう。

そこで今回はChatGPTのプロンプトについて分かりやすく解説していきます。

ChatGPTのプロンプトを分かりやすく解説

ChatGPTのプロンプトとは

ChatGPTのプロンプトとは、要するに質問欄に入力する内容です。

ChatGPTは極めて自然な言語処理をすることが大きな特徴ですが、それでも万能ではありません。

曖昧な指示では期待した回答を得られないこともままあります。

たとえば、小腹が空いたので近所の飲食店のバリエーションを知りたいときに「近所の飲食店を教えてください」と質問したとします。

しかし、このプロンプトでは「最も近所で営業している飲食店情報」が返ってくる可能性があります。

このケースでいえば、意図通りにChatGPTから返答してもらうためには、おそらく「近くで飲食できるお店の選択肢を教えてください」と質問すべきです。

さらにいえば、「近く」ではどの程度の距離を指すのかも曖昧ですから、「徒歩5分以内で行ける」のような文言も入れるべきでしょう。

非常に人間らしい応答をするChatGPTですが、結局のところ動作はこちらからの「入力(Q)」を受けて「出力(A)」を返すだけのことです。

この入力の部分にあたるプロンプトがうまくなければ意図した出力も期待できません。

いかにChatGPTを上手に使えるかはプロンプトの巧拙にかかっているといっても過言ではないでしょう。

ChatGPTのプロンプトのコツ

ChatGPTのプロンプトのコツはいろいろと言われていますが、基本的には業務で人になにかを伝えるのと同じです。

理解しやすく、かつ誤解できない、そして具体的な表現をすることです。

とはいえ、それが簡単にできれば誰もコミュニケーションで悩みません。

そこで、実用的には条件付けをするのが最も簡単なプロンプトのコツかと思います。

たとえば、先ほどの飲食店検索の例でいえば「以下の条件で飲食店を教えてください」としつつ、さらに以下のような条件を指定すればよいかと思います。

・〇〇(住所地)から徒歩5分以内

・現在、営業時間内である

「ジャンル」や「価格帯」など他の条件を付け加えればさらに意図どおりの質問が返ってくるはずです。

ChatGPTは自然な会話でやり取りできるため、会話形式で使いたくなる人も多いかもしれません。

ただ、意図どおりの回答を期待するのであれば、はじめから箇条書きでプロンプトを書いてしまうのがおすすめです。

ちなみに、ChatGPTに位置情報は組み込まれていません。

したがって、上記のような意図・使い方であればわざわざChatGPTでプロンプトを考えるよりはウーバーやぐるなびなどを使ったほうがよほど便利です。

最近はなんでもかんでもChatGPTにやらせようという風潮があり、中にはかえって非効率なケースもあるように思います。

たしかにChatGPTは極めて多機能とは思いますが、使いどころは考えておきたいところです。

ChatGPTのプロンプトは英語のほうが良い?

一般的に、ChatGPTのプロンプトは英語のほうが精度が上がると言われています。

これはChatGPTの学習データの量自体がやはり英語のほうが充実しているためです。

ただ、実用的には日本語でも十分な精度があると思います。

無理に不正確な英語でプロンプトを書くよりは日本語で質問したほうがよいかもしれません。

一方で、ChatGPT以外のAIは日本語非対応のものも珍しくありません。

その点、ChatGPTは文章の翻訳にも長けています。

したがって、「ChatGPTで他のAI向けのプロンプトを日本語から英語へ翻訳→他のAIでそれを利用」といった使い方が可能です。

モノが違うので精度も異なるでしょうが、ChatGPTがうまく反応してくれるプロンプトであれば他のAIでも使いやすいのは間違いないはずです。

他社のAIが英語にしか対応していないときは、ぜひともChatGPTを活用していきましょう。

ChatGPTのプロンプトエンジニアリングとは

ChatGPT絡みでは最近プロンプトエンジニアリングという言葉がよく聞かれます。

これはChatGPTに期待する動作をさせるためのプロンプトを考える技術・方法論です。

PCに期待する出力をさせるためにプログラミングで入力をするのがプログラマーとするならば、それのChatGPT版のようなイメージでしょうか。

そんなプロンプトエンジニアリングは、今後、ChatGPTのようなAIが普及するに連れて飛躍的に需要が高まると言われています。

実際、プロンプトエンジニアリングとして例示されるプロンプトを読むと、正確性を突き詰めるほどプログラミングの構文に似てきているように見えます。

ただ、ChatGPTの凄いところは人間語でシステムへ入力できるところです。

そこをかつてのように機械言語に寄せていくのは進歩ではなく退化のように見えてしまいます。

もちろんこれは素人考えにすぎませんが、そこまでプロンプトにこだわるくらいならば初めからChatGPTを使わずプログラミングしたほうが早い気がします。

ChatGPTのプロンプトにはテンプレートも

最近はChatGPTのプロンプトをテンプレート化したものもよく見られます。

しかし、個人的にはあまりおすすめできません。

ChatGPT自体のアップデートで役立たなくなる可能性があるからです。

テンプレートを使うとしても、ChatGPTの使い方に慣れるまでの初めのうちだけにしておいたほうがよいでしょう。

また、プロンプトで理解しやすい、かつ誤解できない、そして具体的な表現に慣れればそれは対人交渉の場でも役立つと思われます。

逆に、少し回り道をしても良いのであれば、むしろコミュニケーションを学んでそれをプロンプトに応用してみるのもよいかもしれません。

たとえば、ChatGPTのプロンプトのコツは対人交渉、なかでもマネジメント術に共通するところが多いような印象です。

あるいは理系向けの作文作法ともかなり似ている気がします。

現状、ChatGPT関連の書籍は多くないので、時間があればそのあたりの本をプロンプト記述の参考にしてみると役立つのではと思います。

ChatGPTのプロンプトを分かりやすく解説 まとめ

ChatGPTのプロンプトとは、質問欄への入力内容です。

かなり自然な言語対応をするとはいえ、ChatGPTはシステムです。

そのため、プロンプトの入力内容次第では期待した回答が出ないことも珍しくありません。

プロンプトのコツはいろいろとあるようですが、最も簡単な工夫は箇条書きの条件付けです。

うまくChatGPTのプロンプトを記述できないという人はまずそのような使い方を試してみるとよいのではないでしょうか。