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ChatGPTの要件定義を分かりやすく解説

ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。 そんなChatGPTは極めて多彩で、幅広い局面に活用できると言われています。 システム開発における要件定義もまたそのひとつとしてよく話題に登っています。 しかし、実際のところ本当にChatGPTは要件定義に活用できるのでしょうか。 そこで今回はChatGPTの要件定義について分かりやすく解説していきます。

ChatGPTの要件定義を分かりやすく解説

ChatGPTは要件定義できる?

まず前提として、筆者は現役のエンジニアではないため実際の要件定義をほとんど経験していません。 多少近い業務は担当していましたが素人です。 以降はそこをご承知おきください。 そうした前提でいえば、ChatGPTはシステム開発の要件定義にもある程度は役立つようです。 要件定義とは、なんらかのシステムを作成する際に必要な要素をまとめる工程です。 いわば建築でいうところの設計のようなものといえるのではないでしょうか。 ChatGPTは使い方次第でそんな要件定義もできるようです。 ただ、すべてを任せるのは不可能です。 一般的に、要件定義が必要になる案件には多くの利害関係者が登場します。 クライアントはもとより、外注先、社内関係者にスポンサーなど、立場も目的も違う人々が関係してきます。 それら利害関係者と密にコミュニケーションをとって各種要求や制約条件をまとめてシステムの仕様として落とし込む過程の作業が要件定義です。 そして、言うまでもなくChatGPTにそのようなコミュニケーションは不可能です。 ChatGPTができるのはあくまでも要件定義のお手伝いくらいと考えておくべきででしょう。

ChatGPTは要件定義の叩き台には有用

ChatGPTは要件定義の叩き台を作るのには有用です。 どのようなシステムを開発したいか、それにはどういった要件定義が必要かを尋ねれば一般的かつ汎用性のある回答を出してくれます。 あとはそれをもとに細部を詰めていけばそれなりの要件定義書が作成できるのではないでしょうか。 もっとも、なんらかのシステムを開発するのは特定の用途や目的があるときですから、汎用的な用途であればたいていは既存のシステムで事足りるはず。 そのような状況下で汎用的な要件定義書が要求されるかというと甚だ疑問です。 ChatGPTが回答する要件定義はかなり大雑把な叩き台として、そこから大幅に手を入れていく必要はあるかと思います。 また、いまのChatGPTは節々で正確性に欠けると言わざるを得ません。 質問の内容次第では抜け落ちもまま見受けられます。 叩き台を作らせるとしても人の手によるチェックは欠かせません。 ChatGPTのアウトプット全般にいえますが、全体的な信頼性は低いと言わざるをえないでしょう。

ChatGPTの要件定義とプロンプト

ChatGPTに要件定義をさせられるかどうかはプロンプトの書き方次第なところもあります。 プロンプトとはChatGPTへ指示する入力内容のことです。 ChatGPTが自然言語処理に長けているといっても、こちらの意を汲むことまではできません。 基本的にはその入力に従った出力しかしません。 そのため、ある意味ではまずChatGPTへのプロンプトに対しての要件定義が必要です。 意図する成果をChatGPTから引き出すには「こうしたアウトプットが欲しい」「使えるリソースはこれくらい」といった条件をブレなく、かつ漏れなく指示しなければならないからです。 そう考えると、そもそもそれができる人が実際の要件定義で困ることは少ないかもしれません。 ちなみに、実際にChatGPTへ要件定義をお願いする際には、まずChatGPTへエンジニアのロールプレイをお願いするところから始めるとスムーズです。 そのうえで実際のエンジニアや営業担当社に相談するように質問していけばそれなりの返答があるはずです。 しかし、問題はどういった質問をするかです。 結局はそこでChatGPTを使う人の技量が問われることになるかと思います。

ChatGPTの要件定義の問題点

ChatGPTへ要件定義を作らせる際には正確性の問題点が残ります。 語弊はあるでしょうが、言ってしまえば今のChatGPTは膨大なデータを参照してそれらしい回答を作るだけのものです。 そのため、できないことをできないと回答することがありません。 試しに正解が存在しない質問をすると、ありもしないことをさも事実のように回答してきます。 これはChatGPTを要件定義に利用する際でも十分に起こりうるでしょう。 要件定義はプロジェクトの方向性・成否を決める極めて重要な過程ですから、いい加減な事実で構成されて良いはずもありません。 こうしたChatGPTの特性を考えると、ChatGPTに頼って要件定義をするのは危険すぎます。 やはり、あくまでもChatGPTは要件定義の叩き台作成か、あるいは練習用の壁打ち相手くらいに考えておくべきでしょう。

ChatGPT自身の要件定義

理系ではない人の中には、ChatGPTを使ううえでのプロンプトを暗に要件定義と指している人も少なくありません。 目指すアウトプットをはっきり定義するという意味ではそれも間違っていないように思います。 そこでここではプロンプトという意味で役立つChatGPTに対する要件定義のコツを紹介しておきます。 それは成果の最終地点を明確にすることと、条件を具体化することです。 まず大前提として、どういった成果物をイメージしているのかをChatGPTへ正確に伝えることが必須です。 そのうえで、期限や利用可能なリソース、提出成果物のフォーマットなども示す必要があるはずです。 こうしたコツは要件定義というよりは仕事全般、業務マネジメントの一般論ともいえるかと思います。 ChatGPTでうまく狙ったアウトプットが出ないという人はそうしたマネジメント系の書籍をプロンプト作成の参考にしてみるとよいかもしれません。 ちなみに、システムの要件定義を解説する書籍の場合はそのまま応用するにはさすがに専門的すぎる気がします。 たとえば、個人的に参考にしてみようとした書籍については、要件定義書で一般的な構文や作法まで触れていました。 ただChatGPTをうまく使いたいだけであれば正直そこまでは求める必要はないかと思います。

ChatGPTの要件定義を分かりやすく解説 まとめ

ChatGPTはうまく使えば要件定義の作成にも利用できそうです。 ただし、人とのコミュニケーションが前提にあるため、すべてをChatGPTへお任せするには至りません。 また、正確性に欠けるというChatGPTの特性を考えると現実的には要件定義のお手伝いくらいにしかなりません。 他の用途でも全般にいえることですが、ChatGPTはなんらかの作業の支援には有用な一方で、完全にそれを代替できるほど有用とは思えません。 たしかに画期的なシステムではありますが、過信するのはやめておくべきかと思います。