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ChatGPTの議事録作成・文字起こしを分かりやすく解説

ChatGPTは非常に高性能な対話型AIです。

そしてChatGPTは単なる文章生成だけではなく要約機能にも長けています。

そこを利用して文字起こしや議事録作成に使えないだろうかとお考えの人も多いのではないでしょうか。

そこで今回はChatGPTによる議事録作成・文字起こしについて分かりやすく解説していきます。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしを分かりやすく解説

ChatGPTは議事録作成・文字起こしにも活用可能

ChatGPTはうまく使えば議事録作成も可能です。

ただし、そのためのハードルは低くありません。

ChatGPT自体はテキストを操る機能しか持ち合わせていないため、議事録作成の前提としてまずは会議の内容を文字起こしする必要があります。

したがって、ChatGPTとはまた別に音声認識ができる文字起こし用のサービスが必須です。

それらを連携させて最終的に議事録作成につなげるわけです。

言うのは簡単ですが、正直なところ自動化のノウハウがないと案外苦戦します。

また、実用性を考えても痒いところに手が届いていないのは否めません。

たしかに、一度仕組みを作ってしまえば今後の議事録作成の手間の多くをChatGPTにお任せできるのは事実です。

とはいえ、基本的にはそこまでの期待はしないほうがよいかもしれません。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしのやり方

ChatGPTに議事録作成・文字起こしをさせるやり方はいくつも考えられます。

最も身近なケースとしては、Googleドキュメントの音声入力機能を活用したやり方が考えられます。

そちらでテキスト化した会議内容をChatGPTへ入力して、議事録作成を指示すればよいだけです。

あるいは、ChatGPTの開発元であるオープンAI社がリリースしている「Whisper」と呼ばれる音声認識システムを使う方法も一般的なようです。

ただ、そちらを利用するにはAPIのノウハウが必要です。

APIとは外部アプリ同士を連携させるための窓口・パーツあるいはパスワードのようなものです。

それにはスクリプトの記述も必要になってきます。

それらなしに簡単にChatGPTへ議事録作成・文字起こしをお願いするのであれば、やはりGoogleドキュメントの音声入力機能が現実的な選択肢になるのではと思います。

ただし、いずれの場合にせよ完全な議事録作成は期待できません。

議事録である以上、発言者の氏名や肩書を追記する必要もあるでしょうし、どのみち自分の目で内容の確認も必要です。

それらの手間を考えると、結局ははじめから自身で手掛けたほうが手間がかからないという人も少なくないでしょう。

総じて、現状、ChatGPTによる議事録作成・文字起こしの実用性が高いかというと少々疑問が残ります。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしはセキュリティも不安

ChatGPTに議事録作成・文字起こしを任せるのは情報セキュリティ的にも不安が残ります。

当たり前ですが、会議の内容には機密情報が含まれることも珍しくないはずです。

それをクラウドサービスであるChatGPTに入力するのは機密保持の観点からも望ましくはないでしょう。

現在はChatGPTを絡めた議事録作成も含めたミーティングツールが徐々にリリースされています。

仮にChatGPTを活用するとしても、そうしたしっかりとした情報保持ポリシーを含むサービスを利用したほうがよいかもしれません。

なお、オープンAI社のほうもそうしたセキュリティ上の批判があることは承知のうえで、さまざまな対策を検討・実施しています。

たとえば、今後リリースされる「ChatGPT app for Slack」に関してはその内容がChatGPTの学習リソースからは除外されることとなっています。

したがって、Slack上のWeb会議であればそのままChatGPTに議事録作成をお願いするのも十分に現実的と思われます。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしは部分的にはかなり有用

ChatGPTに議事録作成・文字起こしを完全にお任せするのは現実的とは思えません。

一方で、部分的な利用には極めて有用です。

たとえば、ChatGPTの文章要約機能は非常に優秀です。

そこを駆使して、冗長になりがちな自分の議事録を簡潔にまとめてもらうことが考えられます。

あるいは、議事録のフォーマットをゼロから作ってもらうのも有りかと思います。

現に、いま実際にChatGPTにフォーマットを作ってもらったところ、過不足無く個人的には理想的なフォーマットが返ってきました。

こうした使い方であればChatGPTを十分に議事録作成へ活かせるのではと思います。

ChatGPTに議事録作成・文字起こしを任せる弊害

完全なルーティンとして議事録作成・文字起こしが負担になっているのであれば、ChatGPTに任せるのは業務効率化として最適解かもしれません。

しかし、新人時代にOJTの一環として携わっているのであればそのようなやり方はおすすめできません。

部分的な活用であってもです。

おそらく、ChatGPTに議事録作成・文字起こしを任せっきりになっていると自身で議論の要点を掴む能力が損なわれます。

もちろん文章力も確実に落ちるでしょう。

また、新人時代に議事録作成を任せられがちなのは、それを通じて業務知識を獲得してもらいたいという意図もあるはずです。

そうしたことを考えると、なるべくならばChatGPTに頼り切りで議事録作成をするのはおすすめできないところです。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしにかかる費用

ChatGPTで議事録作成をするにあたっては多少の費用がかかる場合もあります。

ChatGPTのAPIを利用する場合、従量制でごくわずかな料金が発生します。

実際に計算してはいませんが、おおよそ1,000字で0.3円ほどかかるようです。

また、文字起こしの段階でも別途音声入力アプリで料金がかかることもあるでしょう。

金額としては微々たるものですが、いずれにせよ多少の料金がかかる可能性があるのは間違いありません。 経費として精算できるのであればともかくとして、個人でChatGPTに議事録作成・文字起こしをする場合、これは明らかなデメリットです。

そこまでして議事録作成をChatGPTに任せる必要があるのかどうかはよく考えるべきではないでしょうか。

ChatGPTの議事録作成・文字起こしを分かりやすく解説 まとめ

ChatGPTは文字起こしさえできれば議事録作成にも活用可能です。

ただし、そのための技術的なハードルは低くありません。

また、議事録作成や文字起こしをChatGPTに任せてしまうと、そこで培われるはずだった能力が身につかない可能性も低くありません。

新人時代に任されている際は訓練と思って手動で取り組んだほうがよいかもしれません。

とはいえ、議事録作成が明らかに無駄なルーティンであれば業務が効率化できるのは間違いないでしょう。

すでに中堅以上でそれなりの権限もある人に関してはChatGPTによる議事録作成・文字起こしを検討してみる価値はあるかと思います。