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ChatGPTの画像生成を分かりやすく解説

ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。

そんなChatGPTで画像生成ができると耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にChatGPTで画像生成など可能なのでしょうか。

仮にできるとしてもどういったやり方や問題点があるのでしょうか。

そこで今回はChatGPTの画像生成について分かりやすく解説していきます。

ChatGPTの画像生成を分かりやすく解説

ChatGPT自体に画像生成機能はない

最近はChatGPTで画像生成できるとうたうサービスも多く見受けられます。

しかし、実際のところChatGPT自体に画像生成機能はありません。

あるのは「ChatGPT×〇〇」のような他アプリと連携した画像生成サービスのみ。

そしてその肝はむしろ○○のほうです。

そこでChatGPTが担うのは「対話形式」で画像生成の指示ができるということだけです。

もしChatGPTにこだわらないのであれば、〇〇のほう単体での利用も検討してみることをおすすめします。

なお、スクリプトを駆使すれば、ほぼChatGPT単体で画像生成できないこともないようです。

ただ、あまり詳しくない人がやるにはハードルが高いと言わざるを得ません。

基本的にはChatGPTを絡めた画像生成は専用のサービスを用いることをおすすめします。

ChatGPTの画像生成の方法

ChatGPTで画像生成をする最も簡単な方法は対応するサービスを利用することです。

たとえば無料の画像生成サービスとしては少し前ならばミッドジャーニーが有名でした。

また、最近は「Stable Diffusion Online」が人気です。

これらのサービス自体はChatGPTとは無関係ですが、対話形式で指示するところは同じです。

そして、対話型AIを使いこなすポイントはAIが理解しやすい、かつ誤解できない指示を出すことです。

ところが、これが慣れていないと意外と手こずるもの。

そこで同じ対話型AIであるChatGPTを使って、画像生成サービス向けの指示(=プロンプト)を考えてもらうというわけです。

ちなみに、多くのAIは英語で開発されているため英語でプロンプトを出したほうが正確に反応してもらえがちです。

したがって、日本語でChatGPTにプロンプトを考えてもらったら、さらにそれを英語に翻訳してもらうと、より精度の高い画像生成を期待できるかと思います。

ChatGPTの画像生成かどうかを確かめる方法

今のところChatGPTのようなAIが画像生成したかどうかはなんとなく雰囲気で分かります。

なかでも、人物画像であれば指の形状の不自然さはよく知られるところです。

また、人物を模した「写真」の画像生成であれば、少し前は「瞳孔のかたち」が歪になるという特徴がありました。

1~2年前から言われていることだったのでさすがに修正されているかと思いましたが、この判別方法は今でもある程度は有効なようです。

ChatGPTのようなAIの問題はディープフェイクと呼ばれるようなもっともらしい嘘をつくことです。

そしてこれはもちろん画像生成でも同じことです。

今後ChatGPTのような高性能AIが普及するにつれて、そうした嘘を見極めるリテラシーのようなものがますます要求されるようになってくることでしょう。

ChatGPTが画像生成に対応する可能性

ChatGPTそのものが画像生成に対応する可能性はかなり低いと思われます。

まず、すでにChatGPTは画像生成アプリと連携するかたちで普及しています。

いまさら単体で画像生成機能を実装する必要はないでしょう。

また、ChatGPTは新バージョンで画像認識にも対応するようですが、その精度も不明です。

その段階で画像生成にまで手を伸ばすとは思えません。

そもそも、ChatGPTはあくまでもテキストベースの自然言語処理に特化したサービスです。

画像認識・画像生成のようなグラフィカルな動作については別のアプリとの連携を前提にしたものと考えておくべきでしょう。

ChatGPTの画像生成と著作権

ChatGPT自体に画像生成機能はありませんが、それを絡めた画像の著作権に問題はないのでしょうか。

これはChatGPT開発者のオープンAI自身は問題ないと主張しています。

一方で、各方面から著作権侵害だとの訴えがあるのもまた事実です。

ChatGPTが出力したテキストなどのコンテンツ自体の著作権はユーザーに譲渡されます。

とはいえ、学習リソースとあまりにも類似するコンテンツに著作権の問題が発生する可能性は否定できません。

実際、自分が生み出したコンテンツに類似したものをAIに作られたら面白くないはずです。

そう考えると、今後、AIジェネレートのコンテンツの著作権が大きな問題になる可能性は決して低くないでしょう。

ChatGPTで画像生成をうたうサービスの多くは商用利用を可としています。

しかし万が一の事を考えると、個人的には商用利用は控えておいたほうがよいのではと思います。

ChatGPTの画像生成は驚異か?

クリエイターにとってChatGPTを利用した画像生成は驚異になるという意見も多く見られます。

これもまた個人的な意見ですが、そこまでの驚異にはならないように思えます。

たしかにChatGPTを活用した画像生成ですでに仕事は減っている人も少なくはないでしょう。

しかし、ChatGPTは学習リソースがなければ成り立たないシステムです。

その学習リソースを生み出すのは他でもないクリエイターである以上、ChatGPTがクリエイターの仕事を完全に代替することはないでしょう。

また、現状の画像生成がAIによるものとなんとなく判別できることを考えると、どこかに名状できないAIらしさ、人間らしさがあるようにも思えます。

そうした部分が残っているかぎりChatGPTのようなAIが人の仕事を完全に奪うことはないのではないでしょうか。

ちなみに、よりAIによる画像生成やテキスト生成の精度が上がったとしても、人の成果物以外を敬遠する層は少なくないはず。

そう考えると個人的には将来的に「遺伝子組換えではない」のように「AI生成ではない」といった表示がつくようになるのではと思います。

あくまでも個人の想像ですが、そうなればむしろ一部のクリエイターにとっては付加価値が付いて有利に働くことさえあるかもしれません。

ChatGPTの画像生成を分かりやすく解説 まとめ

ChatGPT自身に画像生成の機能はありません。

よく見られるChatGPTによる画像生成とは、正確には外部アプリにChatGPTを組み込んだものにすぎません。

そもそもChatGPTは自然言語処理に特化したシステムであってグラフィカルな処理を想定していません。

一応、最新版のChatGPTは画像認識には対応するようですが、その機能は一定範囲内にとどまるのではないでしょうか。

たしかにChatGPTは画像生成のプロンプト生成には役立ちます。

しかし、結局はそれまでのものと考えておくほうがよいのではと思います。