ChatGPTは極めて高性能な対話型AIです。
そんなChatGPTは単なる自然言語での対話だけではなくhtmlやCSSのような機械言語の扱いにも長けています。
そこをうまく利用すれば、極端なはなし知識ゼロからウェブサイトを作ることも不可能ではありません。
そこで今回はChatGPTのhtml・CSSについて分かりやすく解説していきます。
ChatGPTのhtml・CSSを分かりやすく解説
ChatGPTはhtml・CSS生成も可能
ChatGPTはhtmlやCSSの生成も可能です。
htmlとはウェブサイトを作成するための言語、CSSはウェブサイトの体裁を規定する言語です。
htmlで細かい部分を作り、CSSで全体のレイアウトやフォントなどを定義するようなイメージです。
一見してさまざまな見た目で作られるウェブサイトも元を辿ればhtmlやCSSなどのテキスト情報で構成されています。
そして、テキスト情報である以上、これもまたChatGPTの得意とするところ。
ChatGPTへお願いすれば、いろいろなhtmlやCSSを調べられます。
たとえば「フォントの色を変えるhtmlを教えてください」とChatGPTへ訪ねたところ以下のような回答がありました。
・p要素へStyle属性を追加してcolorプロパティを設定してください
また、別途コーディング例も添えてあります。
ただ、まったくウェブ作成の知識がない人にはなんのことか分からないかと思います。
そちらについてまたChatGPTへ訪ねても良いですが、htmlやCSSは一般的なプログラミング言語ほど複雑でもありません。
そこは書籍などであらためて勉強しておくことをおすすめします。
ChatGPTによるhtml・CSS生成サービスも登場
最近はChatGPTによるhtml・CSS生成に特化したサービスも登場しています。
具体名は挙げませんが、そちらを利用すれば作りたいウェブサイトのイメージを入力すればhtml・CSSの全体像が返ってきます。
あとはそちらのソースコードを用いれば自身のオリジナルウェブサイトを作成できるというわけです。
ChatGPTを存分に使いこなすためには適切な入力(=プロンプト)が求められます。
そうした手間を省くためであれば、このようなhtml・CSS作成サービスを利用するのもひとつの手かもしれません
ChatGPTのhtml・CSS生成の実用性
ChatGPTのhtml・CSS生成はかなり実用に近いように思えます。
ざっくりとイメージを伝えればたいていのことは実現してくれます。
細部で若干間違いもあるようですが、基本的にはそのhtml・CSSをそのまま用いれば意図したウェブサイトに近いものになります。
大枠をChatGPTへ任せて細部を自分で調整していくといった使い方であればすでに実用できるのではないでしょうか。
ただ、今のところChatGPTは画像関係が弱いと言わざるを得ません。
最新版のChatGPTは画像のアップロードもできるようですが、現行のものはせいぜいがURLで指定した画像を「認識」できるくらいです。
そしてロゴやバナーなどは画像が基本です。
それらなしにウェブサイトを作成するのは不可能といえるでしょう。
しかし、全般的にChatGPTのhtml・CSS生成の可能性は小さくなさそうです。
たとえば、十分な音声認識機能を備えられれば、口頭でイメージを伝えるだけでウェブサイトの全体像が作成できるようになるはずです。
ChatGPTがウェブ制作者の工数を大幅に削減する未来は近い気がします。
ChatGPTのhtml・CSS生成の便利な使い方
今のChatGPTのhtml・CSS生成の中では個人的にテーブル作成が非常に便利です。
実際にhtml・CSSでテーブル(表)を作ろうとすると意外と面倒です。
その点、ChatGPTにあらかじめ表を作ってもらい、それをhtmlに変換してもらえば大きく手間を減らせます。
その表の作り方ですが、これも難しくありません。
ChatGPTへ元データを渡して「表にしてください」とお願いするだけです。
その後にあらためて「html・CSSに変えてください」と指示すればOKです。
ちなみに、ChatGPTは画像には対応していませんが、表は問題なく扱えます。
返ってきた表はそのまま表計算ソフトへコピーペースト可能です。
ここはhtml・CSSに無縁な一般ビジネスにもいろいろと応用できるのではと思います。
ChatGPTのhtml・CSS生成を無理に使う必要はない
たしかに、ChatGPTのhtml・CSS生成機能は便利です。
ただ、あまり無理に使っていく必要はないかなという印象も拭えません。
まず、CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使ってウェブ制作しているのであれば、ChatGPTに頼る場面も多くないはずです。
一般的にCMSはビジュアル編集機能を備えています。 そちらで直感的にコンテンツを作れば、それをそのままhtmlに変換してくれます。
もちろん表やフォント、レイアウトもある程度編集できます。
そうしたコンテンツ内部に関してはChatGPTの出番は少なくないでしょう。
ただし、おおまかなレイアウトやサイトデザインに関してはCMSはテンプレートに頼っていると言わざるを得ません。
その点、テンプレートを使わず自由にデザインしやすいのはChatGPTのhtml・CSS生成の強みといえるかもしれません。
とはいえ、テンプレートなしにウェブサイトを制作できるほどの人であればChatGPTを使うより手入力のほうが早く確実なような気もします。
おそらくですが、ChatGPTのhtml・CSS生成の価値は、それを使う人の技術力次第で大きく印象が変わるのではないでしょうか。
ChatGPTのhtml・CSSだけでサイトは作れるか
ChatGPTはウェブサイト制作の多くの部分で役に立つのは間違いないと思います。
しかし、そもそもウェブサイトを作るためにはhtmlやCSSだけではなく広範な知識・技術が必要です。
そもそもサーバーをどう設定すればよいのか、どのようなデザインとすべきなのか。 ドメインの取得や管理も必須でしょう。
そう考えると、まったく知識ゼロの人がChatGPTでウェブサイトを作るのは現実的とも思えません。
冒頭で解説したように決して不可能ではないのは事実ですが、おすすめはできません。
総じて、ChatGPTのhtml・CSS生成はあくまでも補助的なものと考えておくことをおすすめします。
ChatGPTのhtml・CSSを分かりやすく解説 まとめ
ChatGPTはhtml・CSSの生成も可能です。
これを活用すれば、ウェブサイト制作のかなりの部分をChatGPTに任せることもできそうです。
ただし、そもそもなんでもかんでもChatGPTへ任せる必要はなく既存のサービスで担える部分も少なくありません。
また、ChatGPTへ頼り切っていると不測の事態にも対応できません。
活用するとしてもhtml・CSSの基礎知識はあらかじめ勉強しておくことをおすすめします。